📈 インフレ?デフレ?どっちがいいの? ~日本の経済を考えよう!~ 📉

「インフレで物価が上がって大変!」とか、「日本はデフレから脱却できない…」とか、ニュースで聞くけど、一体どういうことなんだろう? 経済の状態にはいくつか種類があって、それぞれ良い面と悪い面があるんだ。日本の現状と、これからどうすれば良いのかを一緒に考えてみよう!

第1章:インフレ、デフレ…経済のいろんな状態を知ろう!

まず「インフレ」って何?
インフレーション(インフレ)は、 モノやサービスの値段(物価)が全体的に、継続的に上がっていく状態 のことだよ。
例えば、去年100円で買えたお菓子が、今年は110円になっている…みたいに、色々なものの値段が上がっていくイメージだね。お金の価値が相対的に下がるとも言えるんだ。
インフレにも種類があるって聞いたけど?
そうなんだ!大きく分けて2つ(+α)あるよ。
  • ① デマンド・プル・インフレ(良いインフレ):
    これは、みんなが「欲しい!」と思う気持ち( 需要 )が、モノやサービスを作る力(供給)を上回っているときに起こるんだ。「景気が良くて、みんながお金を使いたい!」→「モノが売れる!」→「会社の儲けが増える!」→「お給料が上がる!」→「さらにモノを買う!」…という 良い循環 で物価が上がっていくパターンだよ。
  • ② コスト・プッシュ・インフレ(悪いインフレ):
    これは、原材料(石油とか)の値段が上がったり、輸入しているモノの値段が上がったりして、 モノを作るためのコストが上がってしまう ことが原因で起こるインフレだよ。景気が悪くてお給料が上がっていなくても、コストが上がった分だけ商品の値段を上げざるを得ない…という 苦しい状況 なんだ。
  • ③ その他(豆知識):
    海外の通貨に対して円の価値が下がる 「円安」 も、輸入品の値段を上げるから、コスト・プッシュ・インフレの原因になることがあるよ。
じゃあ、「デフレ」って何? インフレの反対?
その通り! デフレーション(デフレ)は、インフレとは逆に、 モノやサービスの値段(物価)が全体的に、継続的に下がっていく状態 のことだよ。
「値段が下がるなら良いことじゃない?」って思うかもしれないけど、実はデフレが続くと経済にとっては 良くないことが多い んだ。
「もう少し待てばもっと安くなるかも…」ってみんなが買い物を控えたり、会社の売上が減ってお給料が下がったり、借金の負担が実質的に重くなったり…と、経済全体が縮こまってしまう「 デフレ・スパイラル 」に陥りやすいんだ。
「スタグフレーション」っていうのも聞いたことあるけど…?
スタグフレーションは、 景気が停滞(スタグネーション)しているのに、物価だけが上がっていく(インフレーション) という、一番 厄介な状態 なんだ。
さっき説明した「コスト・プッシュ・インフレ」が、景気が悪い時に起こると、まさにスタグフレーションになってしまう。お給料は上がらないのに、生活必需品の値段だけが上がっていくから、国民生活はとても苦しくなるんだ。

第2章:じゃあ、どの状態が一番いいの?

インフレ、デフレ、スタグフレーション…結局、どれが一番望ましい状態なの?
経済にとって一番良い状態は、 「ゆるやかなデマンド・プル・インフレ」 だと言われているよ!
物価が少しずつ(例えば年2%くらい)上がっていく状態だね。これくらいのインフレだと…
  • 会社の売上や利益が増えやすい
  • お給料が上がりやすい
  • 人々が「これから値段が上がるかも」と思って、適度にお金を使うようになる
  • 経済全体が活気づいて、成長していく!
逆に、デフレは経済を縮ませてしまうし、急激すぎるインフレやスタグフレーションは生活を苦しくしてしまうんだ。
なんでデフレはそんなにダメなの? 安い方が嬉しいけど…
気持ちはわかるけど、デフレが続くと…
  • モノの値段が下がる → 会社の売上が減る
  • 売上が減る → 利益を出すためにお給料を下げたり、人を減らしたりする
  • お給料が減る → みんながお金を使わなくなる(消費が冷え込む)
  • 消費が冷え込む → モノが売れなくなる → さらに値段を下げる…
…という悪循環(デフレ・スパイラル)に陥って、 経済全体がどんどん元気をなくしてしまう んだ。借金をしている人は、お金の価値が上がっていくから、実質的な返済負担が重くなるという問題もあるよ。
コスト・プッシュ・インフレも「悪いインフレ」って言ってたけど、どうして?
コスト・プッシュ・インフレは、景気が良くて需要が増えた結果じゃなくて、 作るときのコストが上がっただけ で値段が上がっている状態だからね。
みんなのお給料が増えていないのに、生活に必要なものの値段だけが上がってしまうから、 買えるものが少なくなって、生活が苦しくなってしまう んだ。会社の利益も増えにくいから、お給料もなかなか上がらない。だから「悪いインフレ」って言われるんだよ。

第3章:今の日本はどうなってるの?(実際のケース)

日本はずっとデフレだったって本当?
うん、残念ながら本当なんだ。バブル経済が崩壊した後、1990年代後半から 約20年以上、日本はデフレ状態が続いていた んだ。
物価がなかなか上がらず、お給料も伸び悩んで、経済全体が停滞してしまった。これが 「失われた20年」 とか 「失われた30年」 って呼ばれる時期だね。
じゃあ、最近の物価上昇(インフレ)は良いことなの?
うーん、それがちょっと複雑なんだ。
ここ数年(例えば2022年以降)の日本の物価上昇は、景気が良くなって需要が増えた「良いインフレ(デマンド・プル)」というよりは、 「悪いインフレ(コスト・プッシュ)」の要素が強い と言われているんだ。
原因としては、
  • ウクライナでの戦争などによるエネルギー価格や食料価格の高騰
  • 円安による輸入品の値上がり
  • 世界的なサプライチェーン(モノの流れ)の混乱(例えば、重要な シーレーン =海上輸送路が不安定になることなど)
…などが挙げられるんだ。お給料の上がり方が物価上昇に追いついていないから、多くの人にとっては生活が苦しくなっている面があるんだね。
シーレーン って?
船が安全に通るための海の道のことだよ。日本は資源や食料の多くを輸入に頼っているから、このシーレーンが戦争や紛争、海賊などで不安定になると、モノが届きにくくなったり、輸送コストが上がったりして、物価が上がる原因になるんだ。
このままだと、どうなっちゃうの…?
もし、このコスト・プッシュ・インフレが続いて、景気が良くならないままだと、 スタグフレーション に陥ってしまう可能性もある。そうなると、「失われた30年」どころか 「失われた40年」 になってしまうかもしれない、と心配する声もあるんだ。

第4章:じゃあ、どうすればいいの? 明るい未来への道!

デフレもダメ、悪いインフレもダメ…じゃあ、どうすれば日本経済は元気になるの?
目指すは、やっぱり 「ゆるやかな、良いインフレ(デマンド・プル・インフレ)」 の状態に持っていくことだね! そのためには、 みんながお金を使いたい!と思える状況 を作ることが大事なんだ。
つまり、 「需要(じゅよう)」を増やすこと!
「需要」を増やすって、具体的には?
主にこの2つが大事だよ!
  • ① みんなの消費(お買い物)を増やす!
    みんながお財布の心配をせず、安心して楽しくお買い物ができるようにすることが基本だよ。そのためには、お給料が上がることが一番だけど、 減税や給付金 で一時的にでも使えるお金を増やすことも効果があると言われているんだ。
    日本の国内の需要( 内需 )は、とっても大きくて、 年間300兆円以上 (GDPの半分以上)もあるんだ。ここが元気になれば、経済全体が大きく動く可能性がある!
  • ② 政府がもっとお金を使う!
    景気が良くないときは、政府が率先してお金を使うことも大事なんだ。特に、 「国土強靭化(こくどきょうじんか)」 みたいな、将来のためになることにお金を使うと効果的だよ。
    例えば…
    • 古くなった道路や橋、トンネルの修繕
    • 水道管の取り替え
    • 堤防の強化や河川改修
    • 学校や病院の耐震化・改修
    • 災害に強い通信網の整備
    • 再生可能エネルギー設備の導入支援
    …などなど、やるべきことはたくさんあるんだ! こういうことにお金を使えば、建設会社や関連企業に仕事が増えて、そこで働く人のお給料が増えて、それが消費に回って…と、良い循環が生まれるんだね。
銀行の「 信用創造 」 も元気にする必要があるね! 景気が良くなって、会社や個人が「お金を借りたい!」と思えるようになれば、銀行も積極的にお金を貸しやすくなって、世の中に出回るお金が増えるんだ。

第5章:でも、心配なこともあるよね?(ギモンに答える!)

でも、「政府支出を増やせ」って言っても、国の借金がさらに増えるし、財務省は「お金がない」って言ってない?
それはよく聞く話だけど、ちょっと待って! 前の「国債は引く手あまた!」の解説を思い出してみて。
日本は 「円」という自分たちで発行できるお金 を使っている( 管理通貨制度 )。だから、円建ての国債を発行して、それを日銀や国内の銀行が買う限りは、 政府がお金を使えなくなる(財源が尽きる)ということは原理的にない んだ。
財務省が「お金がない」と言うのは、どちらかというと「財政規律を守るべきだ」という考え方(緊縮財政)に基づいていることが多いんだ。もちろん無駄遣いはダメだけど、必要な時に国がお金を使わないと、かえって経済が縮こまってしまうこともあるんだよ。
お金をたくさん使うと、今度はインフレになりすぎちゃうのが心配…。
良い心配だね!たしかに、経済が過熱しすぎて、 「良いインフレ(デマンド・プル)」が行き過ぎてしまう のは良くない。物価が上がりすぎて生活が大変になるからね。
でも、そこは 日本銀行(日銀)の出番 なんだ! 日銀は、物価の安定を目標にしていて、インフレが行き過ぎそうになったら、金利を上げるなどの方法で、 経済の過熱を抑える役割 を持っているんだよ。
過去にも日本(や他の国の中央銀行)は、ちゃんとインフレをコントロールしてきた 実績がある から、大丈夫! 心配しすぎる必要はないんだ。(※今はむしろ、良いインフレにならなくて困っているくらいだからね…)

第6章:日本の未来は明るい! ✨

なんだか、日本の良いところってあるのかな…?
もちろんだよ! 日本には素晴らしいところがたくさんある!
  • 新しい工場がどんどん建っている!
    特に半導体など、未来の産業に必要な工場が日本国内にたくさん建設されているよ。これは将来の日本の強みになる!
  • 豊かな水資源!
    日本は世界的に見ても水に恵まれた国なんだ。これは農業や工業にとっても、生活にとっても、とても大切なことだよ。
  • 食料を作る力!
    食料自給率は課題もあるけど、日本の農業技術は高くて、安全でおいしい食べ物を作る力があるんだ。
  • 電気を作る技術!
    資源は少ないけど、日本には高い技術力がある。特に原子力発電は、エネルギー問題を考える上で重要な選択肢の一つだね。(※安全性については、しっかり議論して、安心して使えるようにしていくことが大事だね。怖いと思う人向けの資料も、また別に作れるよ!)
  • 真面目で優秀な人々!
    そして何より、みんなのような未来を担う人たちがいる!
正しい政策(みんなの需要を増やすこと!)を実行すれば、
日本の明るい未来は、きっとすぐそこにある!🌈