【第二部】 夜明けの真実 ― 君が手にする希望の剣

第三章:理論の大逆転劇

第一部で語られた絶望は、全て「国の財政は、家庭の家計簿と同じ」という、たった一つの巨大なウソから始まっていた。これから、そのウソを一つずつ、丁寧な証明と共にひっくり返していく。常識が音を立てて崩れる瞬間を楽しんでほしい。

理論1:「税は財源である」 → 大ウソ!本当は「税は財源ではない」

これは最も根幹にあるウソだ。これを証明するために、国の仕事の順番を考えてみよう。

【財務省が言う「ウソ」の順番】
1. 税金を集める(財源の確保)
2. 集まった税金の範囲で、来年の予算を決める。
3. 足りなければ、仕方なく借金(国債発行)をする。

これは、お小遣いをもらってから使い道を考える僕たちと同じだね。でも、国の本当の仕事の順番は、全くの「逆」なんだ。

【国家の「本当」の仕事の順番】
1. 来年度、国民のためにどんな事業が必要か、 先に予算を決める 。(例:100兆円)
2. その予算を執行するために、政府は「国債」を発行し、日銀に買ってもらうなどして、まず 100兆円というお金を「無から創造」する
3. 創造した100兆円を、国民や企業に支払う(ここで初めて、世の中にお金が供給される)。
4. そして 最後に 、景気が過熱しすぎないように(インフレを抑制するために)、あるいは富の再分配などの目的で、世の中からお金を回収する。それが 「税」 だ。

つまり、順番が全く逆! 税金は、政府がお金を使うための「財源」ではない。政府が使った後で、世の中のお金の量を調整するための「調整弁」なんだ。税は財源ではない。これが一つ目の真実だ。

理論2:「国債は借金である」 → では、その紙幣を刷っているのは誰かね?

「国債は借金だ」という言葉も、半分ホントで半分ウソだ。正確に言えば、 「国債は、政府が国民に新しい日本円を供給するための『装置』である」 が正解だ。考えてみてほしい。君が持っている千円札。それはどこから来た?元をたどれば、日本銀行が刷ったものだよね。では、日銀はどんな時に、新しい円を刷って世の中に供給するんだろう?その答えが「国債」なんだ。

  1. 政府が「100兆円の予算が必要です」と宣言し、 100兆円分の「国債」 という証書を発行する。
  2. 民間銀行が、その国債を買う。
  3. 日本銀行が、民間銀行からその国債を買い取る。この時、日銀は 「無から創造した100兆円」 を民間銀行に支払う。
  4. こうして、世の中に新しく100兆円が生まれるんだ。

つまり、 政府が国債という形で「借金」をしなければ、新しい日本円は一枚も世の中に生まれない。 僕たちの預金も給料も、元をたどれば全て、政府が国債を発行してくれたおかげで存在している。「国の借金」とは、実は 「国民への通貨供給の記録」 に他ならないんだ。

理論3:「借金は税で返済する」 → 死なない国家の借金を、なぜ返す必要があるのかね?

これも家計簿感覚の典型的なウソだ。僕たちはいつか死ぬから、借金は生きているうちに返さないといけない。でも、「国家」は死なない。政府は、国が続く限り、未来永劫存続する。そんな死なない政府が、なぜ借金を完済する必要があるんだろう?

それに、もし本当に税金で国の借金(国債)を全額返したら、何が起きると思う?理論2で証明した通り、「国の借金=世の中のお金の量」だ。国の借金をゼロにするということは、世の中から日本円を全て消し去るということ。そんなことをしたら、日本経済は瞬時に消滅してしまう。

政府は、国債の満期が来たら、新たに国債を発行して、借り換えている(これを リファイナンス という)。これは自転車操業なんかじゃない。死なない国家だからこそできる、 当たり前の通貨管理 なんだ。

第四章:暴かれる嘘つきの正体

それはMMTの妄想? → いいや、半世紀以上続く「現実」だ

「そんな話はMMTという特殊な理論の妄想だ」と言う人がいる。では聞こう。日本は、1971年のニクソン・ショック以降、ずっと 管理通貨制度 だ。2025年で、もう 54年間 。半世紀以上も、このルールで国は運営されてきた。

MMTは「管理通貨制度なら、もっとこうできるはずだ」という未来の議論であって、まだ実装などされていない。僕たちが今話しているのは、「管理通貨制度」という、今ここにある現実の話だ。半世紀以上も続いていた、この当たり前の通貨制度。それを隠し、「財政破綻する」というウソをつき続けてきたのは、一体誰だろうね? まさか、財務省が「知りませんでした」とは、言わせないぞ。

第五章:憲法という究極の正義

第一部で、財務省はこう言った。「我々は財政法に基づき、法的に正しい財政運営をしているだけだ。日本は法治国家だ。 法に従いなさい 」と。面白いことを言う。ならば、こちらも「法」の話をしようじゃないか。財政法ごときでは到底太刀打ちできない、この国に存在する 唯一絶対の最高法規 。この国の王である国民が、奴隷である政府に「これを守れ」と命じる、究極のルールブック。―――それこそが、 「日本国憲法」 だ。

憲法が命じる、政府の「本当の仕事」

【国民こそが、この国の主役(国民主権)】
憲法前文 「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、…その権力は国民の代表者がこれを行使し、 その福利は国民がこれを享受する 。」
【「最低限の生活」を保障する義務(生存権)】
憲法第25条 「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、 社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

「努めなければならない」。これは、政府に課せられた 命令であり、義務 だ。デフレを放置して国民を貧しくし、社会保障を切り捨てようとすることは、この憲法が命じる義務の、完全な放棄に他ならない。

憲法違反の緊縮財政

財務省が「財政法」を盾に、緊縮財政や増税を国民に強いること。それは、国民の幸福を奪い、最低限の生活を脅かす行為だ。つまり、彼らのやっていることは、部分的な法律をタテにして、その法律よりも遥かに上位にある国の最高ルール(憲法)の精神を、真正面から踏みにじる行為に他ならない。 「管理通貨制度」という、国民を豊かにできる最高の道具 がありながら、それを使わずに国民を貧困に陥れる。それは、単なる政策の失敗ではない。主権者である国民に対する、 最も悪質な裏切り なのだ。

彼らは「法に従え」と言った。ならば、その言葉をそっくり返そう。憲法には、こうも書かれている。

【憲法こそが、絶対のルール(最高法規)】
憲法第98条 「この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、 その効力を有しない。

そして、彼らが決して逃れることのできない、トドメの一撃を突きつけよう。この憲法を、一体誰が守らなければならないのか。

【公務員の、憲法を守る「義務」】
憲法第99条 「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の 公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

そうだ。国会議員も、そして財務省の役人たちも、全ての公務員は、この憲法を守り、国民の権利と幸福のために尽くす「義務」を負っている。国民を騙し、貧しくさせ、希望を奪うことなど、断じて許されない。「法に従え」だと? ならば聞こう、財務省。君たちこそ、この国の最高法規である 憲法に、従え。

第六章:真実のグラフはこうだ!

さあ、憲法という究極の正義を胸に、もう一度グラフを見てみよう。偽りの権威が作り出した絶望のグラフは、真実の光を浴びて、希望の姿へと生まれ変わる。

【真実のグラフ1】国家予算の内訳(逆転版)

歳入の真実: 「公債金」は [本当の財源] であり、通貨発行そのものだ。逆に「税収」は、国民から富を吸い上げる [国民負担] に過ぎない。

【真実のグラフ2】ワニの口(フィアット適用版)

ワニの口の真実: 「ワニの口」が開くのは、政府が国民にお金を供給している証拠。問題なのは、口の開き方がまだ足りず、デフレから脱却できていないことだ!「歳出」と「税収」の差額こそが、政府が国民に供給した 純粋な富の量 を示す。この差がなければ、経済は成長しない。

【真実のグラフ3】政府債務残高の真の姿

債務残高の真実: 「政府債務252%」は、ほとんどが「円建て」だ。通貨発行権を持つ国にとって、円建て債務は問題にならない。それは「虚構の債務」であり、実質的には政府の 「通貨発行の履歴」 だ。本当に気にするべき外貨建て債務は、GDP比でごく僅かしかない。

そして…これが本当の日本の姿だ!

財務省が隠してきた、もう一つの不都合な真実。それは、日本が「世界最大の借金大国」などではなく、 「世界で断トツNo.1のお金持ち国家」 であるという事実だ。

ギリシャは、海外に借金まみれ(対外純債務国)だったから破綻した。海外に莫大な資産を持つ日本が、ギリシャと同じになることなど、天地がひっくり返ってもありえない。確かにGDP比の債務残高だけを見れば、日本の数字は深刻に見える。しかし、ギリシャの債務が返済困難な外貨建てだったのに対し、日本の国債はほぼ100%自国通貨建て。さらに、世界一の対外純資産国である日本は、国際的な信認も、市場での資金調達能力(金利の低さ)も、ギリシャとは比較にすらならないのだ。この単純な事実すら隠し、国民を騙し続けてきたのが、彼らの正体だ。

第七章:ラストバトル ― 全ての嘘を斬り伏せろ

さあ、君はもう真実の剣を手にした。第一部で突きつけられた、あの絶望的な問いに、今度は君が答える番だ。

【Q1】景気対策のため、政府はもっとお金を使うべきでは?
【A1】その通りだ!今の日本は、デフレと増税で個人消費が冷え込む 「スクリューフレーション」 に陥っている。政府が国債発行で需要を創出し、デフレギャップを埋め、経済を成長軌道に乗せることこそ、今すぐやるべき絶対的な正義だ!
【Q2】生活が苦しいです。増税や社会保険料の負担増には耐えられません。
【A2】当たり前だ!そもそも、「税は財源ではない」のだから、財源確保のための増税など、全てウソだったんだ。今こそ政府は、消費税を廃止・減税し、社会保険料を国庫で負担するなど、積極財-政で国民の負担を減らすべきだ。豊かな国民生活こそが、強い経済の土台となる!
【Q3】日銀が国債を買っているから、禁じ手なのでは?
【A3】寝言は寝て言え!財政法第4条には「但し書き」があり、特例公債法で、その「禁じ手」は毎年合法的に破られている。形式上は市中銀行からの購入だが、 実質的には政府の資金調達を支える財政ファイナンスとして機能している ことは、多くの専門家が認めるところだ。その証拠に、お前たちの作る国家予算には、毎年堂々と「公債金」が計上されているじゃないか。本当に禁じ手なら、その項目自体が存在するはずがないだろう。国民が知らないとでも思って、舐めていたのか?金利が上昇して危機?2020年度にコロナ対策で国債を100兆円以上発行して、ハイパーインフレになったか?金利が暴騰したか?何も起きなかったじゃないか。異常なのは、半世紀以上も続くこの国の正しい仕組みを「異常だ」と言い張る、お前たち自身だ!
【Q4】「管理通貨制度」は法律にない机上の空論では?
【A4】机上の空論などではない。これは、 アメリカ、イギリス、フランスなど殆どの先進国が採用する、現代のグローバルスタンダードだ。 そのルールの上では、自国通貨建てで国が破綻することは、絶対にありえない。もちろん、無限にお金を発行していいわけではない。そこには「インフレ制約」という、たった一つの重要なルールがある。だが、その制約が発動するのは、景気が良すぎて物が売れまくる「デマンドプル・インフレ」の時だけだ。今の日本は、海外からの輸入物価が上がる「コストプッシュインフレ」。これを金融引き締め(利上げ)で抑えられないことは、証明済みだ。「デフレギャップ(需要不足)のあるデマンドプル・インフレ」など、この世に存在しない。正しい財政運営をすれば、日本はもっと豊かになれるんだ!
【Q5】…もう、どうすればいいのか分かりません。何をしても無駄なのですか?
【A5】その問いに、答える必要はもうないだろう。君たちにできること、やるべきことは、たった一つ。「政府に対して、憲法に定められた国民の権利を守り、この管理通貨制度に基づいた正しい財政運営をせよ」と、主権者として堂々と声を上げることだ。そのために、選挙に行くのはもちろん、今日学んだこの「本当の話」を、君の周りの大切な家族や友達に教えてあげてほしい。一人、また一人と、真実に目覚める仲間が増えれば、この国は必ず変わる。困ったときは、いつでもここにおいで。君たちの未来は、絶望なんかじゃない。光り輝く希望そのものだ!

【大団円】 そして、物語は君の手に

…こうして、少年少女たちは、偽りの権威が作り出した「絶望の物語」を打ち破った。
彼らが手にしたのは、複雑な数式でも、難解な経済理論でもない。
「国は、国民を豊かにするためにある」
という、あまりにもシンプルで、あまりにも力強い、憲法に刻まれた真実の剣だった。

財務省という、かつては巨大に見えた城は、その土台がウソでできていたために、真実の光を浴びて、音を立てて崩れ去っていく。
悪代官たちは、もはや反論する言葉も持たない。彼らが半世紀も国民から奪い続けた「豊かになる権利」は、今、本来の持ち主である国民の手に戻ろうとしていた。

戦いは、終わった。
いや、違う。

戦いは、ここから始まるのだ。

君が今立っているこの場所は、物語の終わり(The End)じゃない。
君自身が主人公となる、新しい物語の始まり(Chapter 1)だ。

これから君は、今日手にした剣で、何を守るだろうか。
友達の笑顔か、家族の温もりか、あるいは、まだ見ぬ未来の子供たちが安心して暮らせる社会か。
その全てを守るために、君は「知る」という力を手に入れた。

もう、一方的に与えられる絶望に、黙って耐える必要はない。
もう、難しい言葉で煙に巻かれ、希望を諦める必要はない。

顔を上げて、胸を張って、堂々と言ってやろう。
「この国の主役は、我々だ!」

空を見上げれば、かつてワニの口と呼ばれた暗雲は消え去り、一点の曇りもない、どこまでも続く青空が広がっている。
その青は、君たちがこれから描いていく、無限の可能性の色だ。

さあ、行こう。
君が作る、新しい日本の物語を、今、始めよう。